お香典を渡すときのポイントは?

 

弔問客は持参したお香典を受付で渡します。「このたびはご愁傷さまでした。ご霊前にお供えください」とていねいにお悔やみの挨拶をして、香典袋の表書きが相手(受付のひと)から読める向きにして差しだしましょう。

 

芳名帳(ほうめいちょう)には自分の住所と氏名を記入しますが、遺族が香典返しをするさいの住所記録になりますので読みやすく書くように注意してください。受付がないときは、お焼香のさい霊前にお参り後、お香典を供えます。この場合も、香典袋の表書きを遺影から読めるほうに向けること。

 

お香典はあとで遺族が弔問客のほうに向けて置きなおすものですから、弔問客が自ら逆向きに置くのは誤りであることを覚えておきましょう。お香典の表書きは、仏式では「御霊前」と書くことが多く、ほかに「御香典」、「御香料」と書くこともあります。一般的には「御霊前」が無難です。

 

御香典の金額は地域や慣習によって異なりますが、およその相場はあります。知人・友人¥5,000~¥10,000、会社の上司¥5,000~¥10,000、会社の同僚・部下¥5,000、取引先関係¥10,000、祖父母¥10,000~¥30,000、親類¥10,000などです。あくまで目安として、お香典額の参考にしてください。