仮通夜と本通夜のちがいはどこに?

 

お通夜とは葬式の前夜に親族や親しい友人が集まり、お香や灯りを絶やさず故人の霊を見守り、供養し、最後の一夜を過ごすお別れの儀式です。現代のお通夜は、親族たちが遠方にいることが多い関係から死の当日は“仮通夜”と称して家族や親しい友人だけで故人を供養し、葬儀・告別式の前夜を“本通夜”とするケースが増えました。

 

親しい者だけで行われる仮通夜よりも、多くの人々が参列する本通夜のほうが受付をはじめさまざまなマナーがあり、正しい作法を知っておくと恥をかかずにすみます。本通夜の開始時間は午後6時~7時ごろで、僧侶の読経と弔問客のお焼香が約1時間ほど続きます。そのあと、“通夜ぶるまい”という簡単な食事会が1、2時間程度催され、9時~10時にはお開きになる場合が一般的です。

 

昔はお通夜とは文字どおり“夜を通して”一晩中行われるお別れの儀式でしたが、ライフスタイルも変化した現代では2、3時間で終わる“半通夜”がほとんどとなっています。

 

受付でのマナーとして最初に重要なのは、お通夜が始まる10分前までには必ず式場に到着して受付をすませ、僧侶の読経が始まる前に着席しておくことです。お通夜に参列する当日は、余裕をもってスケジュールをたてておきましょう。